秋公演
『 音の無い世界 』
季節の変わり目に一度、年に4回、
その時限りの演目で行うインスタレーションライヴ。
秋公演のテーマは『 音の無い世界 』。
お越し下さった皆様、ありがとうございました。
それぞれの「孤独」と「儚さ」について思惟を巡らすことは出来ましたでしょうか。
この日の為だけの田口佳弥氏のインスタレーションアート、『SEPARATE』。
会場の中心で圧倒的な存在感を放ちながらも、
私たちの心にそっと寄り添い、
より深いところまで感情を昇華させてくれた事と存じます。
田口氏から、コメントを頂きました。
「孤独」と「儚さ」というテーマを聞き、制作素材として桜、枯葉、菓子を選びました。
桜は春には大きく注目されますがそれ以外の季節は話題に出てこない植物。
私にとっては「孤独」の象徴です。
移ろいゆく季節をインスピレーションに、桜を会場の中央に配置。
その付近にはお客様ご自身の手で枯葉を集めてもらいました。
次第に集まる枯葉。変化し続ける音、歌声。
さらに入口でひとつづつ配布された菓子は
お好みのタイミングで口にしてもらえる種として。
口に入れると間も無く消える菓子は「儚さ」を想起させる装置として機能しました。
八木映美の歌声と共に身体に溶け込むことで作品として成り立ちます。
桜の木から始まる新たな循環に、何かを感じてもらえたなら。
作り手として幸甚の至りです。
今までの公演とは違う形でのパフォーマンスは、正直かなりチャレンジでした。
けれど絵を描きながら、本を読みながら、横になりながら、
踊りながら(ダンサー内山茜さんが飛び入りして下さいました。)、
思い思いにあの空間での時間を感じて下さっている皆様を見た時、
月並みですが、やってよかった…と思いました。
自分が信じるものを突き詰めていく事の重要さを改めて強く感じました。
お客様一人一人の感情がお互いを刺激して、とても素敵な世界でした。
『孤独』と『儚さ』について考える、秋公演。
次回冬公演には、それぞれがそれぞれの『対話』について考えて頂きたいと思います。
お日にちは1月の12日。
Gallery Conceal Shibuyaにて開催致します。
特設ページ公開も間も無く公開致しますので、
お時間のあるときにご覧頂けますと幸いです。
また多くの方と素敵な空間をご一緒できることを心待ちにしております。
2019年10月27日(日)
永田町 Grid
B1F Space 0
Charge ¥3000
□閲覧時間 15:00〜19:00 (最終入場 18:30)
*入場後は自由にお話を繰り広げて頂いても、
睡眠のお時間に当てて頂いても結構です。
*演奏を鑑賞することに必ずしも重きを置く必要はなく、
あくまでもそこにある空間をお好きなようにお楽しみ下さい。
音楽家
八木映美(Vocal/Compose)
友田ジュン(Keyboard)
織原良次(Fretlessbase)
美術家
田口佳弥
制作
沢井原兒(株式会社MOP)
江口丈典(UpliftJazz Record)